眼科
安心・安全な診療
眼科医4名と視能訓練士6名が在籍し、連携しながら精度の高い医療を 提供しています。
眼鏡の調整から、ドライアイ、アレルギー性疾患、感染症などの眼外部疾患、更にふどう膜炎や腫瘍などの眼内部疾患と一般眼科の全ての診断と治療を行っています。
また、白内障、緑内障、後発白内障、斜視、眼瞼、硝子体手術では他院からの紹介を含め、多くの患者さんを受け入れており、 経験豊富な医師が執刀しています。その他にもさまざまな眼の疾患を診断・治療し ておりますので、お気軽にご相談ください。
視能訓練士による高精度な検査

「視能訓練士」という職業をご存じない方が多いかもしれません。私たちは国家資格を持った医療技術者で、視機能検査と視能矯正のエキスパート。眼科領域において質の高い医療を提供するために、欠かせない存在です。
眼科には目の不調を訴える患者さんが多く来院されます。「見えづらい」「目が痛い「まぶしい」など、皆さんの中にもそんな不調を感じている方がいらっしゃるのではないでしょうか。視能訓練士はまず患者さんが訴える症状をヒアリングしてから視力検査や視野検査、眼底画像検査など必要な検査を行い、データを取得します。医師は私たちが取ったデータを基に診断を行い、治療や手術の方針を決定していくため、高精度なデータが求められます。当院の眼科には私たち6名の視能訓練士が在籍しており、知識と技術を共有しています。
目の不調の感じ方、表現の仕方は人それぞれですし、原因も違います。もちろん、最終的な診断をくだすのは医師ですが、そこにたどりつくまでの情報を精査するのが私たちの役目です。6名という人数の多さは経験値が6倍になる分、知識を集結させることで検査結果の精度がより高まります。
適切な検査をするために、最初の問診は大切です。どんな不調があるのか、しっかりお話をお伺いしますし、患者さんの心の支えにもなりたいと思っています。思わぬところに原因が隠れていることもあるので、些細な変化や不安も遠慮せずにお話ください。
子供の斜視・弱視について

幼いお子さんをお持ちの方は、その目の状態を定期的にチェックしてください。生まれたばかりの赤ちゃんはものをぼんやりと見ていますが、成長とともに視覚が発達し、視力も大人と同じくらいの数値に育っていきます。視覚や両眼視(両眼を使って、遠近感や立体感が分かる力)が発達する「視覚感受性期」は乳幼児期に限られており、その時期を逃してしまうと、大きくなってから治療を始めてもうまく視覚を成長させられないことがあります。
「うちの子は、よく見えていると言っているから大丈夫」と思われる方もいますが、お子さんにとって「ぼんやり見える」状態が当たり前になっていると、自分でも不都合に気づいていないことがあります。また、就学時健診で見る機能の問題を指摘されても、治療が難しい場合もありますので、3歳児の眼科健診はとても大切です。
当科ではかねてより視能訓練士が地域の保育園へ伺い、お子さんたちの目の状態を検査するなど、斜視・弱視に対する検査、訓練、診療について力を入れております。眼科医、視能訓練士が密接に連携して対応しておりますので、お子様の眼に異常や不安等がある場合、お気軽に相談※してください。
※斜視・弱視診療(初診・再診)については、紹介状の有無にかかわらず、選定療養費は発生しません。
お子様の近視進行を抑える目薬:リジュセアミニ点眼薬治療について
近年近視は視力低下に伴うQOL(生活の質)低下だけでなく、様々な眼疾患をも生じさせる事がわかってきました。2050年には全人口の約半数が近視人口になると予想されています。近視発症年齢が低いほど強い近視になりやすく、近視を予防することは失明を予防することにつながると提唱されています。
<近視とは>
無調節状態で平行光線が網膜前方に結像する状態で、遠方の像がぼやける状態です。
目の中に入った光のピントが合う位置が網膜より前になっている状態のことをいい、近視のほとんどは眼球が前後に伸びることで起こります。

<近視の進行原因要因>
遺伝:両親が近視 片親<両親
環境:近業(勉強、パソコン等)の多い生活
※保護因子:屋外活動
<近視の進行について>
体が大きくなると同じように眼も大きくなります。
この身体の成長時期に、近視の原因因子などにより眼軸長(目の前後の長さ)が伸び近視が進みます。
8歳から13歳が近視進行のピークで、10代後半には目軸の伸びは安定化します。女子は18歳頃、男子は19歳頃にほぼ止まると言われています。
<リジュセアミニ点眼薬治療をご希望の方>

リジュセアミニ点眼液0.025%(参天製薬株式会社)
リジュセアミニ点眼薬治療は自費診療となります。
初診時に適応検査を行い、ご希望の方に処方となります。
詳しくは眼科外来スタッフまでお問い合わせください。
<対象>
18歳以下
-6.00D以下の近視
視力低下をきたす疾患がないこと
<近視進行を抑制する目的と注意点>
目的は眼軸長の進展抑制と失明原因の予防です。(近視では核白内障、緑内障、網膜剥離、近視性黄斑症などの有病率が高くなります)
注意点は下記のとおりです。
近視が全く進行しないものではありません
裸眼視力の回復が目的ではありません
ゴールは眼軸長延伸が止まる10代後半です
途中でやめてしまうと、その直後から急速に眼軸長が伸びてしまうという研究報告がありますので、よくお考えの上、治療を始めてください。
<点眼薬の副作用>
人によっては下記副作用をもたらします。
まぶしさを感じる
近くにピントが合わない
アレルギー症状
<費用(税込)>
【初診】
診察・検査費用13,620円+目薬代(1カ月分)4,380円
【再診】
診察・検査費用+目薬代
※初診後、1か月後に受診していただき、そのあとは3カ月毎の再診となります。
※検査のない再診は処方料と目薬代のみとなります。
適応手術
白内障手術 |
眼のレンズの濁りを2.5~3ミリメーターの切開で取り出して眼内レンズを移植します。 |
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斜視手術 |
より目などに対し、目の筋肉をずらしてまっすぐになるように調節します。 |
眼瞼手術 |
まつ毛が目に入るのを治したり、瞼の下がった状態を治します。 |
緑内障手術 |
レーザーなどを使用して目の堅さを柔らかくします。 |
後発白内障手術 |
白内障手術のあと見えにくくなった目をレーザーで治します。 |
硝子体手術 |
糖尿病網膜症、網膜剥離、黄斑円孔、黄斑前膜、硝子体出血などの病気に適用しています。 |