診療科・各部門

西館3階・西館5階(医療療養病棟)

医療療養病棟とは

 医療療養病棟とは、急性期の治療を終えても引き続き医療の必要性が高く、病院での療養が継続的に必要な患者さんが、療養生活を送っています。このような慢性期の患者さんに対して、厚生大臣が定めた規定に従い、医療の必要度に応じた医療区分・日常生活自立度の視点から考えられたADL区分による包括的評価を行っています。医療区分は1~3に分類されます。
 当院の医療区分3の患者さんは、中心静脈栄養、酸素療法を行っている患者さんが主です。医療区分2の患者さんは、透析療法、気管切開、特定疾患、1日に8回以上の吸痰が必要な患者さんが主です。また、ADL区分Ⅲは50%以上が必要です。ADL区分Ⅲとは寝たきり患者さんでADLが全介助の方です。当院は療養病棟入院基本料1を算定しており、医療区分2と3で8割以上を占めています。

どんな看護・介護を行っていますか?

 西館3階病棟、西館5階病棟が医療療養型病棟で110床あります。看護師、介護福祉士、看護補助者のベテランのスタッフが担当します。

寝たきりでお話も出来ない患者さんが多いですが、患者さんを入浴させた後に「気持ち良かったですか?」と問いかけると、頷いたり微笑んでもらえることがあり、とても大きな喜びややりがいを感じます。

また、多職種や認定看護師との連携を図り、管理栄養士、病棟薬剤師、リハビリ、緩和ケア認定看護師、皮膚排泄ケア認定看護師、NST、認知症ケア推進チームとともにチーム医療を行い、「その人らしく」生きることが出来るように、日々ケアを行っています。

  • その人らしく生きるをめざして

    医療療養病棟は、医療の必要性が高く療養生活を維持しなければならない方々が入院生活を送っています。看護師・介護福祉士の配置は20:1です。急性期より少ない人数ですが、経験豊富なスタッフが沢山います。

    一日一日が安心、安全、安楽にその人らしく生活出来るように、親切・スマイルをモットーにその人の思いを尊重した看護・介護を提供しています。

    私たちスタッフは、患者さんや家族との会話を大切にし、保清やスキンケア、口腔ケアに力を入れています。週2回の入浴介助、毎日3回以上の口腔ケア、皮膚の保湿ケアを継続しています。患者さんや家族は入浴されることをとても喜ばれますので、終末期の患者さんでも許す限り入浴を行っています。患者さんや家族からの「ありがとう」という言葉から、いっぱい元気をもらっています