TVT手術とは…
特殊なメッシュテープで尿道を軽く支え、お腹に力が入ったときの尿もれを防ぎます。
入院日数はどのくらい?
2泊3日から3~4泊程度の入院で可能です。しかし、患者さんの健康状態や手術後の体調によっても若干異なります。
手術時間はどのくらい?
40分から60分程度で終わります。当科では局所麻酔と静脈からの全身麻酔を併用し行っていますが、手術当日から歩ける方もいます。
傷跡はどのくらい残る?
お腹(恥骨のすぐ上でパンツの中にかくれます)に1cmの傷が2箇所と、膣の中に1cmの傷が1箇所です。治ればほとんど目立ちません。
尿路結石症は生活習慣病のひとつですが、食事や生活習慣の欧米化に伴い30~60歳代の男性を中心に近年本邦で増えており、全国調査によるとここ40年間で約3倍も増加しています。
当院では日本海側で最初に体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を導入後、経皮的腎結石砕石術(PNL)、経尿道的尿管結石砕石術(TUL)など結石治療の最先端治療をいち早く導入し治療を行ってまいりました。そして今年4月からは高性能CCD カメラを搭載した軟性電子尿管鏡(写真1)とホルミウムYAG レーザー(写真2)を組合せた経尿道的尿管結石砕石術(f-TUL)が導入され、結石治療の選択肢がまたひとつ広がりました。
Q: | f-TUL のメリットはなんでしょうか? |
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A: | 内視鏡で結石を直接確認しながらレーザーで結石を砕石・摘出が可能となり、根治を目指すことができます。 |
Q: | 対象となる結石は? |
A: | 腎臓・尿管・膀胱と全ての尿路結石に対して、内視鏡的な破砕治療が可能です。 |
Q: | f-TUL はどのような手術ですか? |
A: | 尿道から「軟性尿管鏡」という細い内視鏡を尿管や腎まで挿入し、直接結石を確認しながらレーザーにて破砕します。砕石された結石はバスケットカテーテル(結石をつかむ鉗子)で回収するため安全かつ確実に結石の摘出が可能で、また本来の尿の通過路を使用するため非常に低侵襲な手術です。しかし、両側の尿路結石や大きな結石など1回で破砕・摘出できない場合、尿管狭窄で内視鏡が挿入できない場合などもあります。その場合は患者さんの状態や希望に合わせた治療法を選択しています。 |
Q: | 麻酔法、手術時間は? |
A: | 原則として全身麻酔ですが、患者さんの状態によっては硬膜外麻酔(下半身麻酔)で行うこともあります。手術時間は結石の状態によっても異なりますが、約1~2時間です。術後問題がなければ手術当日の夕食より摂取が可能です。 |
Q: | 入院期間はどれくらいでしょうか? |
A: | 入院期間は4~5日間です。 |
浅ノ川総合病院 泌尿器科では、これからも患者さんに優しく、かつ高度な医療を提供していきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
氏名 | 専門分野 | 所属学会 | 認定資格 |
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喜久山 明 部長 | 泌尿器科一般 前立腺癌 | 日本泌尿器科学会 | 日本泌尿器科学会専門医 日本泌尿器科学会指導医 |
牛本 千春子 医長 | |||
鈴木 孝治 非常勤 | |||
田中 達朗 非常勤 | |||
國井 建司郎 非常勤 | 泌尿器科 | 日本泌尿器科学会 日本尿路結石症学会 |