人間ドック・健診の方

膵臓がんドック

見つけにくい「膵臓がん」。

早期発見で、未来を守る。

43年の経験を持つ専門医による、MRI(MRCP)・超音波を用いた精密検診。

「沈黙の臓器」だからこそ、確かな目による診断が必要です。

膵臓がんドックとは

膵臓がんの全体の5年生存率は11.8%と最も質(たち)の悪いがんの一つです。がんが膵臓の内部にとどまって、リンパ節に転移をしていない状態をステージ1(I期)と言いますが、がんの大きさが1~2cmであれば5年生存率は50.0%、さらに1cm以下であれば5年生存率は80.4%と良好な治療成績が得られています(日本膵臓学会調査、膵癌診療ガイドライン(2022年版))。その一方で、ステージ1や2cm以下で発見される早期膵臓がんは全体の5%に過ぎず、そのうちの75%の方は無症状とされています。これらのことからは、無症状であってもいかに早く、2cm以下の小さいうちに(とりわけ1cm未満で)がんを見つけられるかが、膵臓がん克服のカギになることが示されています。

そこで当院では膵臓がんの早期発見を目的に膵臓がんに特化した検診を始めることにいたしました。

膵臓がんドックを特におすすめしたい方

以下の表に該当する方は特におすすめいたします。

背景因子

説明

危険率

家族性膵癌

両親・兄弟姉妹・子に2人以上

6.79倍

散発性膵癌

両親・兄弟姉妹・子に1人

1.6~3.4倍

遺伝性膵炎

60~87倍

慢性膵炎

診断から4年以内

14.6倍

診断から5年以降

4.8倍

糖尿病

発症1年未満

5.4倍

発症2年以降

1.5~1.6倍

肥満

BML>35Kg/m2

2.61倍

膵のう胞

3.0~22.5倍

膵管拡張

2.55mm以上

6.4倍

IPMN

膵管内乳頭粘液性腫瘍 分岐型

年間1.1~2.5%

喫煙

喫煙本数に依存

1.68倍

飲酒

3ドリンク以上(日本酒 約1.5合)
(1ドリンク=エタノール12.5g=0.5合)

1.22倍

塩化炭素水暴露

金属加工剤

2.21倍

理由がないのに体重減少を認める方

上腹部や背部に痛みや不快感を認める方

糖尿病の血糖コントロールが急に悪くなってきた方

超音波(エコー)検査で膵臓が観察し難いと言われた方

膵臓がんがとても心配な方

検査項目・料金

  1. 検査内容

    膵臓がんの腫瘍マーカー検査(血液検査)

    CA-19-9、DUPAN-2、APOA2アイソフォーム

    腹部超音波検査

    腹部MRI(MRCP)検査

  2. 料金

    ¥48,950円(税込)

検査の流れ(1日のスケジュール)

9:00~9:30受付

9:30~11:00血液検査・腹部超音波検査

11:00~11:30MRI(MRCP)検査

11:30~14:00読影医師、担当医師による結果説明

オプション検査

  1. 検査内容

    PET-CT検査

  2. 料金

    ¥73,800円(税込)

    注射した検査薬(FDG)ががん病変や炎症部位に集まり、がんの検知、とりわけ早期がんの診断にも有用とされる検査です。絶食などの前もった処置が必要な検査のため、オプションとしてお受けになる場合には2日間にわたる健診となります。

検査項目の説明

  1. 血液検査(膵臓がんの腫瘍マーカー)

    CA19-9: 最も有用性が高いとされ、広く臨床の場で用いられている膵臓がんのマーカーです。
    DUPAN-2: CA19-9の弱点を補うことで、よく利用されている膵臓がんのマーカーです。
    APOA2アイソフォーム: 2024年2月1日に保険収載された最も新しい膵臓がんのマーカーです。既存のCA19-9やCEAでは捉えきれない、比較的早期の膵臓がんの検知が期待されるものです。

  2. 腹部MRI(MRCP)検査(以下の実際のMRIや超音波画像とその解説もご参照ください。)

    MRIは放射線被ばくのない検査です。当院では膵臓はもとより腹部臓器全体のチェックを行います(骨盤内の臓器は検査ができません)。また血管内造影剤を用いることなく、膵臓の膵液を流す管(膵管)や胆汁を溜めたり(胆嚢)流したりする管(胆管)を描出する手法(MRCP)により、早期の膵臓がんのチェックを行います。
    検査はトンネル状の狭い空間に臥床した状態で行われ、約30分程度の時間で終了します。MRI検査ができない方については別記をご覧ください。

  3. 腹部超音波検査

    苦痛はなく安全性の高い検査で、膵臓はもとより腹部臓器に加えて骨盤内臓器のチェックも行えます。特に膵臓については熟練した技師による精密検査を行います。

検査結果の説明

腹部MRI(MRCP)ならびに腹部超音波検査については、検査終了後に当院放射線科常勤の蒲田敏文医師が画像を読影(診断)し、その後直接ご本人に説明を行います。

蒲田医師は2024年3月まで、国立金沢大学 医薬保健学域医学類(旧医学部)放射線科教授や、金沢大学附属病院長を務めた後に当院に赴任し、膵臓領域の画像診断については豊富な経験をお持ちです。肩書によらず、とても話しやすく気さくな人柄です。検査結果についてもお気軽にご質問ください。

画像診断以外のご説明やご質問などは、健診センター長の善田貴裕医師(日本内科学会:総合内科専門医、日本消化器病学会:消化器病専門医)が担当いたします。

他院との連携

万が一、健診で異常が認められ、治療や経過観察が必要と判断された場合にも、当院の地域連携室を通じて、ご希望の全国どこの医療機関へ、画像所見(CD-R)を含めた健診結果を診療情報提供書(紹介状)として作成し、郵送いたします。

もちろん、当院での精密検査や手術を含めた治療や経過観察も可能ですし、当院は国立金沢大学附属病院の「革新的膵がん医療研究開発センター」とも連携しておりますので、同院での治療や経過観察も可能です。

担当医紹介

👨‍⚕️

蒲田 敏文

Gabata Toshifumi

浅ノ川総合病院 放射線科 顧問

金沢大学 名誉教授

日本医学放射線学会 診断専門医

略歴紹介 学術論文、学会発表、講演リスト

「撮影されたすべての画像を私自身が責任を持って読影し、皆様に直接結果をご説明いたします。」

HISTORY 43年の実績と専門性

1983年

金沢大学医学部 卒業・放射線科入局

医師としてのキャリアをスタート。以来、画像診断の研鑽を積む。

1995年

医学博士 取得

テーマ:膵癌に対する脂肪抑制併用T1強調像ならびにダイナミックMRIの有用性。

2005年 - 2012年

金沢大学 准教授~臨床教授

教育と研究の第一線で活躍。放射線診断学の発展に貢献。

2015年 - 2022年

金沢大学 教授(放射線科学)

教室を主宰。多くの放射線科医を育成。

2024年 - 現在

浅ノ川総合病院 膵臓がんドック開始

名誉教授となり、地域医療への貢献のため、専門の膵臓がんドックを立ち上げる。

👨‍⚕️

善田 貴裕

Zenda Takahiro

浅ノ川総合病院 内科 部長、健診センター長

日本内科学会 総合内科専門医

日本消化器病学会 消化器病専門医

略歴紹介 著作論文

HISTORY

1988年

筑波大学医学専門学群 卒業

1988年

金沢大学医学部第2内科 医員

2000年

金沢社会保険病院内科 消化器内科部長

2015年

医学博士 取得

2025年 - 現在

浅ノ川総合病院 内科部長、健診センター長

実際のMRIや超音波画像とその解説

当院の検診で使用するMRI(MRCP)検査がどのようにがんをみつけるのか。

なぜ「DWI(拡散強調画像)」なのか?

通常の検査では、小さな癌は正常な組織に埋もれて見えにくいことがあります。

しかし、**DWI(拡散強調画像)**という特殊な撮影法を使うと、癌細胞の密集度を検知し、**癌だけを「光らせて」**見つけることができます。

  • 正常膵臓:肝臓と同じくらいの明るさ(目立たない)
  • 膵癌:白く強く光る(高信号)

DWI画像における信号強度の違い(イメージ)

あなたの健康を守るために

少しでも不安がある方、リスクに該当する方は、お気軽にご相談ください。
専門医が丁寧に診断いたします。

お問い合わせ・ご予約

浅ノ川総合病院 健診センター

076-203-8050

受付時間:平日 9:30〜16:00

「膵臓がんドック(すいぞうがんどっく)希望」

とお伝えください

金沢は観光名所も多く、四季折々の食材にも恵まれている街です。

地元の方のご利用はもちろんですが、東京からも大阪からも新幹線で約2時間30分の距離にあります。

金沢の観光を兼ねて、膵臓がんドックをお受けになるのはいかがでしょうか?

皆様のご利用を心よりお待ち申し上げております。

膵臓がんドック チラシ