石川県の民間病院 ドック健診・PET-CT・定位放射線治療「ノバリス」「ガンマナイフ」・ラジオ波治療・白内障・てんかん・結石治療は当院へ

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〒920-8621 石川県金沢市小坂町中83番地

臨床指標(QI)

臨床指標とは、医療の質を具体的な数値で示したものです。
臨床指標は病院の特徴によって数値が異なる場合があり、病院間で直接比較できるものではありませんが、指標を数値化し、改善の取り組みを行うことで医療の質の向上につながることが知られています。
広く取り組まれているQIプロジェクトのいくつかの指標を参考に当院の臨床指標を作成しましたのでご報告いたします。

Ⅰ.死亡退院患者率

死亡率は病院の努力で下げられる部分と、疾病や重症度の患者属性から死亡したと推測される部分があります。
また、死亡率は医療施設類型により大きな影響を受けるので、単純に他施設と比較することよりも自院の数値の経年的変化に着目していく必要があります。
【粗死亡率】
定義・計算方法
分子 : (a) 死亡退院患者数
分子 : (b) 精死亡退院患者数
分母 : (c) 退院患者数
評価 : より低い値が望ましい
結果 : H30年度 3.9%
H30.4 H30.5 H30.6 H30.7 H30.8 H30.9 H30.10 H30.11 H30.12 H31.1 H31.2 H31.3 年間
分子(a) 20 14 20 18 21 22 17 23 25 23 14 20 237
分子(b) 20 13 18 18 19 22 13 21 24 21 14 20 223
分母(c) 507 528 530 555 530 449 491 524 539 491 446 532 6,122
割合 3.9% 2.7% 3.8% 3.2% 4.0% 4.9% 3.5% 4.4% 4.6% 4.7% 3.1% 3.8% 3.9%
※(b)は(a)の内数
H28年度 H29年度 H30年度 参考値
分子(a) 251 259 237 -
分母(c) 6,003 6,045 6,122 -
割合 4.2% 4.3% 3.9% -
【精死亡率】
精死亡率は、入院以前の問題によるところが大きいと考えられる入院後48時間以内の死亡を除いた割合で、治療結果を評価する場合は、精死亡率を用いた方が良いとされています。
H28年度 H29年度 H30年度
分子(a) 233 239 223
分母(c) 6,003 6,045 6,122
割合 3.9% 4.0% 3.6%
粗死亡率と精死亡率

Ⅱ.退院後30日以内の緊急(予定外)再入院率

当院を退院後30日以内に予定外の再入院となった割合です。
医療の効率化の1つの指標として在院日数が用いられますが、在院日数の短縮が図られる中で、提供されている医療の質が低下していないか、回復が不完全な状態で早期退院となってしまったのではないかなどを再入院の頻度を指標とし、その理由についても検証していく必要があります。
定義・計算方法
分子 : (a) 退院後30日以内に緊急(予定外)入院となった患者数
緊急(予定外)入院とは…再入院時のDPC様式1入院区分が「予定入院」以外
分母 : (b) 退院患者数
※DPC退院患者データより算出
評価 : より低い値が望ましい
結果 : H30年度 1.2%
H28年度 H29年度 H30年度
分子(a) 52 49 57
分母(b) 5,235 5,038 4,738
割合 1.0% 1.0% 1.2%
退院後30日以内の緊急再入院率

Ⅲ.急性脳梗塞患者に対する早期リハビリテーション開始率

急性脳梗塞では急性期治療をすすめつつ、廃用症候群を予防し早期のADL向上と社会復帰を図るために、十分なリスク管理のもと、できるだけ早期から積極的なリハビリテーションを行うことが強く勧められています。
定義・計算方法
分子 : (a) 分母のうち、入院日から4日以内に「脳血管疾患等リハビリテーション料」が算定された患者数
分母 : (b) 発症から3日以内の急性脳梗塞患者のうち、「脳血管疾患等リハビリテーション料」が算定された患者数
※DPC退院患者データの「医療資源を最も投入した傷病名」が「脳梗塞」の患者を対象とする
※死亡退院は含めない
評価 : できるだけ高い値が望ましい
結果 : H30年度 80.4%
H28年度 H29年度 H30年度
分子(a) 71 99 90
分母(b) 98 129 112
割合 72.4% 76.7% 80.4%
急性脳梗塞患者に対する早期リハビリ開始率とリハビリ開始までの日数(H29年度、H30年度)

Ⅳ.退院患者に占める がん患者の割合

当院は平成24年4月より「石川県地域がん診療連携推進病院」の指定を受けています。
「がん診療連携拠点病院」に準ずる病院として、地域から信頼され充実した医療を提供できているか、がん患者さんの割合の変化を見ていく必要があります。
近年は概ね退院患者の13%~15%台という状況です。
定義・計算方法
分子 : (a) 退院患者のなかで主病名が「がん」の患者数
分母 : (b) 退院患者数(同一患者が複数入院した場合、複数回集計する)
(※退院サマリに記載された主病名からICD-10コードを用いて悪性新生物を抽出し集計する。疑い病名を除く)
(※1入院につき1人1件とする)
結果 : H30年度 14.0%
H28年度 H29年度 H30年度
分子(a) 936 801 857
分母(b) 6,003 6,045 6,122
割合 15.6% 13.3% 14.0%
退院患者に占めるがん患者の割合

Ⅴ.クリニカルパス適用率

クリニカルパスは、医療を適切に進めるために重要な診療の道標です。
全ての疾患にパスが適用されるものではありませんが、定型的な診療の部分において、パスを設定することにより、治療の効率化が実現でき、更に患者さんに明確な診療情報を提供することにもなります。
パスの適用により、医療の標準化が図られ、医療の質のみならず、患者満足度の向上や、安心、安全な医療の提供に寄与します。
定義・計算方法
分子 : (a) パス適用患者数
 (入院期間中に転科し、各診療科でパス適用となった場合には追加でカウントする)
分母 : (b) 入院患者数
 (入院期間中に転科した場合、診療科ごとにカウントし合計する)
評価 : 高い値が望ましい
結果 : H30年度 40.2%
H28年度 H29年度 H30年度
分子(a) 2,723 2,453 2,486
分母(b) 6,310 6,158 6,191
割合 43.2% 39.8% 40.2%
クリニカルパス 適用率

Ⅵ.入院患者の転倒・転落発生率

入院患者全体のうち、医療安全管理室に転倒・転落の報告がされた件数の割合を示しています。
入院したにもかかわらず、ベッド周辺、歩行途中、トイレの際など思わぬところで転倒転落が起こりえます。
原因としては、入院という環境の変化によるものや疾患そのもの、治療・手術などによる身体的なものなどさまざまなリスク要因があります。
転倒、転落を完全に防ぐことは困難ですが、その発生を可能な限り防ぐために、リスクを把握して予防に取り組む必要があります。
定義・計算方法
分子 : (a) 医療安全管理室にインシデント・アクシデントレポートで報告された転倒・転落件
分母 : (b) 入院延べ患者数
単位 : ‰(パーミル:1000分の1を1とする単位)
評価 : より低い値が望ましい
結果 : H30年度 3.99 ‰
H28年度 H29年度 H30年度
分子(a) 508 544 647
分母(b) 148,921 157,706 162,195
転倒・転落
発生率
3.41‰ 3.45‰ 3.99‰
入院患者の転倒・転落発生率

Ⅶ.入院患者の褥瘡推定発生率

入院患者全体のうち、調査対象日に報告された新規褥瘡発生件数の割合を示しています。
褥瘡は患者のQOLの低下をきたすとともに、感染を引き起こすなど治癒が長期に及ぶことにより、在院日数の長期化につながります。
褥瘡予防対策は、提供する医療の質の重要な項目の1つにとらえられ、診療報酬にも反映されています。
定義・計算方法
分子 : 調査対象日における分母対象患者のうち、院内新規褥瘡発生患者数
分母 : 調査対象日の入院患者数(退院含む、入院除外)
単位 :
評価 : より低い値が望ましい
結果 : H30年度 1.87%
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 平均
H30年度 1.21% 1.87% 1.40% 0.93% 1.41% 1.36% 2.35% 1.35% 2.52% 1.35% 3.94% 2.80% 1.87%
H29年度 1.48% 0.72% 0.94% 0.74% 0.92% 0.70% 0.79% 1.42% 1.38% 1.75% 1.57% 1.15% 1.13%
褥瘡推定発生率
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