病院指標

病院情報公開について

病院情報の公表

令和7年6月1日から令和8年5月31日までに退院した患者さんの疾患、手術、病態などについての情報です。各指標は厚生労働省から指定された項目です。
急性期病棟のみの情報ではなく、一度でも急性期病棟(DPC対象病棟)に入院したことのある患者さん(※一部除外あり下記参照)が対象で、平均在院日数には急性期以外の病棟(地域包括、回復期リハビリ、療養病棟)の入院期間も含まれています。
全国平均は急性期のみの病院が多いため、急性期以外の病棟を有する当院では、長期療養を要する疾患は全国平均より長めとなっています。詳しくは、各診療科のコメントをご参照ください。

1.集計の条件と方法

  1. 対象患者

    当院を令和7年6月1日から令和8年5月31日までに急性期病棟に1回以上入院した退院患者

    対象外患者

    ・自費診療・労災・交通事故等の医療保険以外の患者

    ・一入院期間内に急性期病棟での入院が無い患者

    ・入院後24時間以内に死亡した患者

  2. 患者数

    総数4,854人

    注)各指標の患者数が10未満(0~9)の数値の場合は、-(ハイフン)を記入としてあります。(厚生労働省指定)

  3. 患者カウントの方法

    集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合、退院回数分患者数として数えます。
    (例)浅野花子さん、6/1入院、6/3退院、10/1再度入院、10/31退院 この場合、患者数は『2人』となります。

  4. 平均在院日数

    急性期以外の病棟も含む入院日から退院日までの日数(入院日数の平均)

    ※地域包括、回復期リハビリ病棟、療養病棟に入院していた期間も入院日数に含みます。
    (例)急性期4/1~4/30→30日 回復期5/1~5/31→31日 在院日数は30日+31日=61日となります。よって、回復に時間を要する疾患「脳梗塞」、「大腿骨頸部骨折」「誤嚥性肺炎」「慢性腎不全」などは急性期だけの病院および全国平均と比較すると当院の入院期間は長くなっています。

  5. 各指標の転院率

    転院:退院先が「他の病院・診療所への転院(入院)」となる場合です。

    転院率分母

    1. 診断群分類(DPC)別患者数等:各DPCコード別の全退院患者数

    2. 診療科別主要手術別患者数等:各手術別の全退院患者数

    3. 脳梗塞のICD10別患者数等:各ICD10別の全退院患者数

    4. その他(DIC、敗血症、術後合併症等の発生率):全退院患者数

    当院では、他の病院からの転院を受入れており、急性期治療後に元の病院へ戻られるため、誤嚥性肺炎、股関節・大腿近位の骨折、脳腫瘍の患者さんの転院率が高くなっています。

2.集計項目

  1. 年齢階級別退院患者数

  2. 診断群分類(DPC)別患者数等(診療科別患者上位5位まで)

    (※診断群分類(DPC)は、患者の傷病名と行われた医療行為等の組み合わせにより14桁で構成されています。)

  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数

    (※定義等については患者数下のコメント欄をご参照下さい。)

  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等

    (※定義等については患者数下のコメント欄をご参照下さい。)

  5. 脳梗塞のICD10別患者数

  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別症例数上位5位まで)

  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

    (※定義等については患者数下のコメントをご参照下さい。)

  8. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

  9. 血液培養2セット実施率

  10. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

  11. 転倒・転落発生率

  12. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率

  13. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率

  14. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率

  15. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合

  16. 身体的拘束の実施率

令和7年度 浅ノ川総合病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 37 109 134 112 198 385 630 1408 1236 605
令和7年6月1日から令和8年5月31日までの退院患者数は4,854人(男性:2,313人、女性:2,541人)となり、前年度(4,775人)より79人増加しました。60歳代以上の患者さんが全体の約80%を占め、80歳以上は37.9%と引き続き高水準にあります。
これは、当院が金沢北部・河北地区の基幹病院として、周辺クリニックや診療所との医療連携を密に行うとともに、地域内の介護老人保健施設・グループホーム等の高齢者施設との医療介護連携体制を支えていることにより地域の高齢化を反映しているためと思われます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 127 35.09 20.49 22.05 87.08
0400800x99x0xx 肺炎等(市中肺炎以外) 手術なし 手術・処置等2 なし 98 28.55 18.48 13.27 86.36
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 93 26.01 13.42 8.6 82.19
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 58 16.38 8.76 1.72 78.57
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 47 25.6 16.1 4.26 83.6
誤嚥性肺炎・市中肺炎以外の肺炎・腎臓尿路感染症が上位を占めています。前年度と比較すると、誤嚥性肺炎・75歳以上の市中肺炎はやや減少した一方、市中肺炎以外の肺炎と腎臓・尿路感染症が顕著に増加しました。これは、地域の介護施設との連携深化を背景に、発熱・感染症での緊急対応依頼が増えていることを反映しています。当院では、これらの疾患について早期受診を推奨するための情報提供を地域の高齢者施設へ行うと共に、誤嚥性肺炎の早期退院支援パスを運用しています。急性期病棟での治療後、地域包括ケア病棟に転棟し治療を継続しながら包括的な退院支援を行うため全国平均より平均在院日数は長くなっています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010230xx99x4xx てんかん 手術なし 手術・処置等2 4あり 43 3.19 5.92 0 11.3
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 6.63 - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
てんかんのビデオ脳波モニタリング入院が前年度より増加しています。当院は北陸3県唯一の石川県てんかん診療拠点機関として「てんかんセンター」を設置し、3T-MRI・PET・SPECTを駆使した高精度診断から外科的治療まで一貫して行っています。2泊3日のビデオ脳波モニタリング入院が多く、全国平均より平均在院日数が短くなっています。また、県内外5病院の小児科に対して遠隔脳波判読を行い、地域のてんかん診療ネットワークを支えています。
※患者数が10件に満たない場合は「‐」(ハイフン)で表示してあります。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 78 6.22 4.56 1.28 70.87
060335xx0200xx 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 30 6.7 7.05 3.33 63.8
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 25 4.48 5.36 0 39.16
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 23 7.43 9.07 4.35 74.65
090010xx99x80x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 8あり 定義副傷病 なし 20 2.05 3.7 0 66.05
鼠径ヘルニア、腹腔鏡下胆嚢摘出術、虫垂炎、腸閉塞いずれもの疾患患者においても前年より患数が増加しています。悪性腫瘍については手術治療に加え、抗がん剤による化学療法、高気圧酸素療法、電磁波温熱療法、放射線治療など複数の治療法を組み合わせた集学的治療を行っています。また、当院は2025年、北陸地方の民間病院として初めて国産手術支援ロボットであるhinotori™を導入しました。3D高精細カメラと高い自由度のロボットアームにより、安全で精度の高い手術が可能となっています。当院では大腸がんに対するロボット支援下手術を開始しており、術後の痛みが少なく回復が早いため患者さんへの身体的負担が軽減されます。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 93 59.6 24.75 12.9 85.15
160690xx02xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 経皮的椎体形成術 47 35.02 20.04 4.26 81.19
070370xx01xxxx 骨粗鬆症 経皮的椎体形成術 23 34.13 19.11 4.35 84.09
160760xx02xxxx 前腕の骨折 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 前腕、下腿等 23 2.91 3.07 0 66.26
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 22 27.36 18.55 0 72
骨粗鬆症に起因する脆弱性骨折への治療が中心となっています。多くは股関節・大腿骨近位部の骨折に対する人工骨頭挿入術や脊椎に対する経皮的椎体形成術(BKP:Balloon Kyphoplasty)が占めています。経皮的椎体形成術は5mmぐらいの創で1時間弱の低侵襲手術です。全身麻酔が可能なら超高齢者でも可能です。当院は県内でも有数の症例実績を誇ります。骨粗鬆症による脆弱性骨折については多職種からなる脆弱性骨折サポートチームがあり治療を支援しています。当院は急性期治療後は回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟に転棟してリハビリを継続するため平均在院日数は全国平均より長くなっていますが、転院が不要なため継続した環境で安心して治療ができます。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり - - 2.94 - -
160200xx030xxx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1 なし - - 3.24 - -
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし - - 2.68 - -
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 手術あり 手術・処置等1 なし - - 4.67 - -
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし - - 3.76 - -
形成外科では顔面外傷(顔面骨骨折を含む)、熱傷、眼瞼下垂、皮膚・皮下腫瘍、瘢痕・ケロイド、褥瘡や足壊疽などの難治性潰瘍など、身体のあらゆる部位のあらゆる病態を対象としています。昨年は、眼瞼下垂や外傷による鼻骨骨折、粉瘤(皮下に出来た良性のしこり)に対する手術治療を行っています。
※患者数が10件に満たない場合は「‐」(ハイフン)で表示してあります。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010010xx9906xx 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 6あり 177 3.9 4.11 9.04 70.64
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 38 4.97 7.84 2.63 64.21
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 33 15.55 9.62 9.09 72.61
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 25 42.8 16.51 8 74.2
010010xx9903xx 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり 17 19.59 17.07 5.88 73.24
脳腫瘍への放射線外科治療(ガンマナイフ・リニアック)を多く実施しています。開頭手術に比べ切らずに治療できる放射線治療は体への負担が少なく実施後早期の退院が可能なため、県内外の多くの医療機関からの紹介があります。次に頭蓋・頭蓋内損傷の患者さんが増加しています。高齢化の進展とともに自宅や施設内で転倒し受診・救急搬送されています。頭蓋・頭蓋内損傷のうち慢性硬膜下血腫は受傷から症状(頭痛、物忘れの悪化、片側の手足の脱力、歩行障害、認知症のような症状。)が出るまでの時間が遅れること(遅発性)があり注意が必要です。診断や手術の遅れが予後に与える影響があるため、当院は地域の高齢者介護施設等に対し、受傷後速やかな受診を推奨しています。脳梗塞については脳保護療法(エダラボン)に加え急性期再開通療法(tPA療法、血管内治療)も実施しています。急性期治療後は転院することなく回復期リハビリテーション病棟へ転棟し、リハビリテーションを実施するため在院日数は全国平均より長くなっています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 14 7.21 6.01 0 46.07
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 - - 5.90 - -
12002xxx02xxxx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 - - 2.90 - -
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 - - 9.15 - -
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし - - 9.63 - -
腹腔鏡下での子宮附属器腫瘍摘出術が多く行われています。腹腔鏡下手術は小さな孔(5〜10mm程度)から細いカメラと器具を挿入して行うため、開腹手術と比べて術後の痛みが少なく入院期間が短く済むのが特長です。転院率は0%と術後の経過は良好です。患者さんの平均年齢は46.07歳と比較的若い世代の方です。開腹・腹腔鏡の双方の術式を適切に選択し対応しています。
※患者数が10件に満たない場合は「‐」(ハイフン)で表示してあります。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 174 2.51 4.24 0.57 74.18
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 135 2.5 2.47 0 75.88
020150xx97xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く。) 手術あり 26 2.69 3.07 0 29.54
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 片眼 22 7 7.35 0 63.73
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 19 5.89 5.34 0 68.11
白内障手術を最も多く実施しています。白内障は加齢に伴って発症しやすいため平均年齢が74~75歳台となっており、転院率も低く術後の経過は良好です。その他、斜視手術や緊急の網膜剥離手術も行っています。いずれの疾患も平均在院日数が短く早期退院が可能です。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 28 5 4.67 0 66.25
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術・処置等1 なし 14 6.86 7.85 0 53.21
100130xx97x0xx 甲状腺の良性結節 手術あり 手術・処置等2 なし 14 6.79 7.01 0 45.36
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 10 3.9 5.60 0 23.8
030240xx01xx0x 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 定義副傷病 なし - - 7.54 - -
めまいを主症状とした前庭機能障害を多く診ています。甲状腺手術に伴う入院は悪性・良性ともに前年に比べ増加しており、平均年齢は40歳台後半から50歳台となっています。当院には甲状腺内視鏡サージセンターが設置されており、頸部に傷が残らないメリットの高い内視鏡下甲状腺手術(良性・悪性)を専門的に実施しており他医療機関からの紹介患者が増加しています。今後もさらなる症例数増加が見込まれます。
※患者数が10件に満たない場合は「‐」(ハイフン)で表示してあります。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 52 32.38 16.51 3.85 76.06
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 11 10.45 6.63 0 40.82
010060xx99x20x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 10 32.9 16.60 20 82.3
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 18.40 - -
010230xx99x4xx てんかん 手術なし 手術・処置等2 4あり - - 5.92 - -
脳梗塞が前年度の17人から52人へと大幅に増加しました。脳梗塞は病態に応じ脳保護療法(エダラボン)や急性期再開通療法(tPA療法、血管内治療)が選択されます。脳神経外科と連携し発症早期から迅速な診療・治療を開始する体制を整えています。急性期治療終了後は転院せず回復期リハビリテーション病棟に転棟し治療が継続されるため、全国平均と比べ平均在院日数が長くなっています。また、北陸3県唯一の石川県てんかん診療拠点機関として「てんかんセンター」を設置しており、3T-MRI・PET・SPECTを駆使した高精度診断や難治性てんかんの治療に必要な長期脳波ビデオ同時記録検査を行っています。
※患者数が10件に満たない場合は「‐」(ハイフン)で表示してあります。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 10 12.2 9.44 0 68
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし - - 13.00 - -
080030xxxxxxxx 疱疹(帯状疱疹を除く。)、その類症 - - 7.70 - -
080110xxxxx0xx 水疱症 手術・処置等2 なし - - 28.95 - -
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 3.49 - -
帯状疱疹が最多疾患となっています。帯状疱疹は、幼少期に感染した水痘(水ぼうそう)ウイルスが体内に潜伏し、加齢・過労・免疫低下などをきっかけに再活性化することで発症します。痛みを伴う皮疹が体の片側に帯状に現れるのが特徴で、高齢者や免疫が低下した患者さんでは症状が重く、帯状疱疹後神経痛(PHN)などの後遺症が長引くケースがあります。当院では抗ウイルス薬による標準的な治療を入院管理のもとで行っており、全員が自院での治療を完結しているため転院率は0%となっています。平均在院日数12.20日は全国平均(9.44日)より長くなっていますが、高齢患者さんや疼痛コントロールに時間を要するケースを丁寧に管理しているためです。
膿皮症(蜂窩織炎=ほうかしきえん:細菌感染によって皮膚が広範囲に赤く腫れ、発熱を伴う状態)や水疱症(天疱瘡・類天疱瘡など:皮膚や粘膜に水ぶくれが繰り返しできる自己免疫疾患)、何らかの薬剤によって引き起こされる薬疹の患者さんも一定数入院しています。
※患者数が10件に満たない場合は「‐」(ハイフン)で表示してあります。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 44 2 2.45 0 72.8
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病 なし 21 7.76 5.16 0 60.1
110070xx03x20x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 13 9.54 6.63 7.69 75.62
110080xx03xxxx 前立腺の悪性腫瘍 経皮的放射線治療用金属マーカー留置術 12 4.17 2.57 0 71.5
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病 なし - - 7.14 - -
前立腺がんの確定診断のための前立腺生検が最多です。PSA(前立腺特異抗原)検査の普及により早期発見の機会が増え、当院は前立腺がんの二次検診施設として地域から高い信頼を得ており、確定診断後に定位放射線外科センター(ガンマナイフ・ノバリス)での放射線外科治療を選択する患者さんが年々増加しています。放射線治療前に実施する経皮的放射線治療用金属マーカー留置術も一定数行われています。
尿路結石(腎・尿管)への経尿道的手術は前年度の18人から21人へと増加しました。食生活の欧米化・高齢化・水分摂取不足を背景に全国的に罹患率が増加しており、過去40年間で約3倍との報告もあります。当院では日本海側で最初に体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を導入して以来累計2,500例以上の治療実績を誇り、さらに高性能CCDカメラ搭載の軟性電子尿管鏡とホルミウムYAGレーザーを組み合わせた経尿道的尿管結石砕石術(f-TUL)により、腎臓・尿管・膀胱の全ての尿路結石に対して直接確認しながらレーザーで安全・確実に破砕・摘出できる体制を整えています。
膀胱がんに対する経尿道的手術は前年度よりやや減少しましたが、引き続き低侵襲な経尿道的手術を中心に対応しています。
※患者数が10件に満たない場合は「‐」(ハイフン)で表示してあります。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 34 38.79 20.49 11.76 85.5
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 26 26.42 13.42 0 78.96
0400800x99x0xx 肺炎等(市中肺炎以外) 手術なし 手術・処置等2 なし 16 24.69 18.48 6.25 82.06
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 12 5.67 5.49 0 71.5
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 12 20.58 11.00 8.33 75.83
誤嚥性肺炎や腎臓尿路感染症が増加しています。当院は入院・外来合わせて約125人の患者さんに人工透析を行っており、透析患者さんの急性増悪への対応が腎臓内科の大きな役割を担っています。また、他医療機関で透析を行っている患者さんの急性増悪への紹介入院にも対応しています。急性期治療後は地域包括ケア病棟に転棟して包括的な退院支援(地域の介護施設・かかりつけ医への橋渡し)を行っているため平均在院日数が全国平均より長くなっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - 21 11 27 1 8
大腸癌 13 10 26 22 - 22 1 8
乳癌 10 14 - 31 - 20 1 8
肺癌 - - - 11 - 10 1 8
肝癌 - - - - - - 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
定義1:Stage(ステージ)とは、がんがどれくらい進行しているのかという進行度合を意味しています。ステージⅣが最も進行していることになります。
定義2:「初発」とは、当院において、がんの診断、初回治療を実施した場合を指します。
定義3:「再発」は当院・他院にかかわらず、初めての治療が完了した後に当院にて診療した場合や、がん治療後の再発や転移した場合を指します。
大腸癌の患者さんが最多であり、ステージI〜IVにわたって幅広く対応しています。次に乳癌、胃癌と続きます。がん治療には、ステージに応じて最適な治療法の選択が必要で、一般的にステージが低いほど予後が良好といわれています。当院は石川県地域がん診療連携推進病院として、外来化学療法センターを設置し、ロボット支援下手術(hinotori™)・放射線外科治療(ガンマナイフ・リニアック)化学療法の集学的がん治療を提供しています。地域のクリニックや病院からの術後経過観察目的での紹介も積極的受け付けています。早期発見のための検診やPET-CT検診も行っています。
※患者数が10件に満たない場合は「‐」(ハイフン)で表示してあります。


成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 55 17.55 71.55
重症 17 22.82 84.18
超重症 - - -
不明 - - -
定義1:対象年齢は20歳以上(成人) です。
定義2:市中肺炎とは、病院や施設外で日常生活をしていた人に発症した肺炎のことで、院内や施設内での発症は含みません。
定義3:重症度は入院時の肺炎の重症度分類(A-DROP:年齢(A)、脱水(D)、血液中の酸素濃度(R)、意識障害(O)、血圧(P))により分類したものです。
前年度は軽症18人・中等症62人・重症14人でしたが、令和7年度は軽症が10件未満となり中等症(62人→55人)・重症(14人→17人)の構成に変化がみられました。重症例の平均年齢は84歳と非常に高くなっています。高齢者や免疫力が低下している方は重症化しやすく在院日数も長くなるため、早期に診断され、適切な治療が重要となります。当院では365日24時間の救急対応体制のもとで対応しており、細菌培養検査等治療に必要な検査等を昼夜問わず迅速に実施でき適切な抗菌薬治療につなげる体制を継続しています。
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脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 150 50.59 77.91 11.04
その他 13 43.08 78.77 0
定義1:「3日以内」とは、発症した日から受診されるまでの日数です。
定義2:転院率は、転院患者数/各ICD10(疾患)ごとの患者数です。
定義3:転院は、退院先が他の病院・診療所への転院(入院)となった場合をいいます。
発症3日以内の急性期脳梗塞患者は昨年度とほぼ横ばいの患者数です。前年度(3日以内:86.63日)と比較して今年度(50.59日)で平均在院日数が大幅に短縮されました、脳神経外科・脳神経内科・リハビリ科の連携による早期リハビリ開始の効果が現れています。当院は回復期リハビリテーション病棟(東館5階)を有しており急性期治療から回復期治療が一貫した環境で実施できます。また、入退院支援部門が早期から介入し、急性期後の施設・在宅への橋渡しを担っています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 43 8.74 18.14 4.65 80.91
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 40 40.25 85.73 50 84.03
K7211 短3)内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 31 1.29 1.94 0 67.9
K699-2 体外衝撃波膵石破砕術 31 1 11.62 4.76 65.57
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 14 9.71 15.93 7.14 79.21
胆石や胆管癌など胆道の疾患に対し内視鏡的胆道ステント留置術や、大腸ポリープの内視鏡的切除が多く行われています。また、高齢者に多い経口摂食が困難な患者さんに栄養管理のため中心静脈注射用植込型カテーテル設置術が行われています。多くが誤嚥性肺炎による入院が契機となっており肺炎の治療後、栄養管理方法を決定したのち実施されるため平均術前日数が長くなっています。また、術後の慢性期医療を提供する療養病棟に転棟や転院することが多いため平均術後日数も長くなり、転院率も高くなっています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 短3)腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 77 1.39 3.87 1.3 70.62
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 46 2.52 7.8 2.17 64.52
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 25 0.4 3.08 0 39.16
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 14 2.36 12.64 0 75.29
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 11 2 7.27 9.09 72.55
腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術・腹腔鏡下虫垂切除術が大幅に増加しました。特に「腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術」については、2025年に導入した国産手術支援ロボット「hinotori™」による大腸がんに対するロボット支援下手術の開始によるもので、北陸地方の民間病院として初めてこの先進技術を導入し、地域の患者さんが遠方に行かずとも最先端のロボット支援手術を受けられる環境が整いました。実施年齢も75歳と比較的高齢ですが、転移率が0%と良好な結果を得ており当院のみで治療が完結しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) 89 5.01 51.6 10.11 83.37
K142-4 経皮的椎体形成術 81 5.44 30.38 3.7 81.73
K0462 骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨) 46 2.54 19.15 0 67.63
K0811 人工骨頭挿入術(肩、股) 44 4.55 54.41 13.64 83.27
K0821 人工関節置換術(肩、股、膝) 44 1.86 30.73 0 74.02
大腿骨骨折手術は前年度と同水準の患者数です。人工関節置換術(股)が前年22件から44件へと倍増し、より機能回復が期待できる人工股関節置換術の積極的選択が行われています。経皮的椎体形成術(BKP)は石川県内でも有数の症例実績を誇ります。骨粗鬆症を背景とした脆弱性骨折の治療について退院後もかかりつけ医と連携した長期骨折予防管理を実践しています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K333 短3)鼻骨骨折整復固定術 - - - - -
K2191 短3)眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) - - - - -
K2193 短3)眼瞼下垂症手術(その他) - - - - -
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹) - - - - -
K0021 デブリードマン(100cm2未満) - - - - -
顔面打撲による鼻骨骨折の整復固定術や眼瞼下垂症手術、粉瘤に対する皮下腫瘍摘出術が行われています。
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脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 28 1.18 22.25 10.71 73.82
K1781 脳血管内手術(1箇所) - - - - -
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) - - - - -
K181-5 迷走神経刺激装置交換術 - - - - -
K154-2 顕微鏡使用によるてんかん手術(焦点切除術) - - - - -
慢性硬膜下血腫、脳動脈瘤や脳動静脈奇形等の脳血管異常に対する脳血管内手術、脳腫瘍に対する手術が行われています。ガンマナイフなどの放射線外科治療で対応が難しい脳腫瘍については、開頭手術を行っています。また難治性てんかんに対する補助療法のひとつで迷走神経に電気刺激を与えてんかん発作を減少させる迷走神経刺激装置植込術を行っています。
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産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 15 1 5.2 0 44.67
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 - - - - -
K877 子宮全摘術 - - - - -
K872-2 腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術 - - - - -
K8654 子宮脱手術(腟壁形成手術及び子宮全摘術)(腟式、腹式) - - - - -
腹腔鏡下での子宮附属器腫瘍摘出術(卵巣嚢腫・卵管疾患など)が前年度の14件から15件へと増加し、引き続き最多となっています。腹腔鏡下手術は小さな孔(5〜10mm程度)から細いカメラと器具を挿入して行うため、開腹手術と比べて術後の痛みが少なく入院期間が短く済むのが特長で、短期間での退院が可能です。転院率は0%と術後の経過は良好で、患者さんの平均年齢は44.67歳と比較的若い世代の疾患に対応していることがわかります。患者さんの状態に応じ開腹・腹腔鏡の双方の術式を適切に選択し対応しています。
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眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 短3)水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 297 0.43 1.1 0.34 75.15
K281 増殖性硝子体網膜症手術 41 0.39 5.37 0 62.73
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 38 0.61 4.11 0 70.16
K2423 短3)斜視手術(前転法と後転法) 25 0.72 1 0 29.2
K2821イ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(縫着レンズ挿入) 17 0.47 2.18 0 71.76
白内障(水晶体再建術)が最も多く実施されており、他院からの手術紹介患者を積極的に受け入れています。いずれも術後日数が短く早期退院が可能です。転院率も低く術後の経過は良好で当院のみでの治療が完結しています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K461-21 内視鏡下甲状腺部分切除、腺腫摘出術(片葉のみ) 10 1.3 4.5 0 41.2
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) - - - - -
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 - - - - -
K463-21 内視鏡下甲状腺悪性腫瘍手術(切除) - - - - -
K370 アデノイド切除術 - - - - -
甲状腺内視鏡サージセンターが設置され内視鏡下での甲状腺腫瘍手術(悪性・良性)が行われています。転院率が0%で当院のみでの治療が完結しています。慢性副鼻腔炎に対して内視鏡下鼻・副鼻腔手術を行っています。また、扁桃炎による高熱や咽頭痛を繰り返す患者さんに対する口蓋扁桃手術を多く行っています。
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泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 21 1.24 5.52 0 60.1
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 15 1.13 7.27 6.67 74.47
K841-7 経尿道的前立腺水蒸気治療 15 1 4.4 0 72.93
K007-2 短3)経皮的放射線治療用金属マーカー留置術 12 1 2.17 0 71.5
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 11 0.36 7 0 62.18
尿路結石に対するレーザー砕石術が引き続き最多となっています。軟性電子尿管鏡とホルミウムYAGレーザーを用いた経尿道的尿管結石砕石術(f-TUL)は体への傷がなく入院期間も4〜5日と負担が非常に少ない治療法です。転院率0%と術後の経過も良好です。前立腺肥大症に対する経尿道的前立腺水蒸気治療(WAVE治療:Water Vapor Energy)は前年度の10人から15人へと50%増加しており、着実に症例数が伸びています。WAVE治療とは、内視鏡を用いて尿道から細い管を挿入し、肥大した前立腺組織に水蒸気を注入する低侵襲な治療法です。水蒸気の熱エネルギーが肥大した細胞を壊し、その後細胞が体内に自然に吸収されることで前立腺が退縮し、尿道の通過障害が改善されます。従来の内視鏡下手術(TURP:経尿道的前立腺切除術)と比べ、手術時間が短時間で完了し、体内に金属インプラントなどの異物が残らないため、術後のMRI撮影にも支障がありません。また射精機能への影響が少なく、術後の性機能温存の観点からも優れた特長を持っています。術後4.4日での退院が可能で転院率も0%と、患者さんへの身体的・社会的負担が非常に少ない治療です。
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腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
K331 鼻腔粘膜焼灼術 - - - - -
K608-3 内シャント血栓除去術 - - - - -
末期腎不全の患者が増加し、経口摂取不良のため中心静脈注射用植込型カテーテル設置を選択されます。慢性腎不全の患者さんに対し血液透析に必要な内シャント造設術を行っています。また、造設した内シャントが狭窄や血栓によりうまく血液が流れなくなった場合に、経皮的シャント拡張術・血栓除去術を行っています。
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その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 11 0.23
180010 敗血症 同一 21 0.44
異なる 34 0.72
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 13 0.27
異なる - -
医療の質の改善に資するため少しでも改善すべき傷病として、上記4傷病の発生率を算出しています。医療資源を最も投入した傷病名と入院のきっかけとなった傷病名(入院契機)が同一か異なるかで患者数の集計を行いました。播種性血管内凝固症候群(DIC)や敗血症は、がんや炎症性疾患、血液疾患などの重症疾患が原因となって起こる全身性の重篤な病態です。播種性血管内凝固症候群(DIC)については昨年度と比較し入院契機が異なる場合は0.36%から0.23%と改善しています。手術・処置等の合併症については、入院契機が同一の場合0.45%から0.27%と改善しました。敗血症については同一入院契機が0.56%から0.44%に改善した一方、異なる入院契機が0.51%から0.72%に増加しており、入院中の合併敗血症管理が引き続き重要な課題です。手術や検査・処置を行う際に起こりうる合併症については、完全になくすとは困難です。そのため事前に患者さんにはリスクについて十分な説明を行い、合併症発生時は迅速かつ適切に対応し患者さんへの影響を最小限にとどめるよう努めています。
※症例数が10件に満たない場合は「‐」(ハイフン)で表示してあります。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
531 500 94.16
肺血栓塞栓症は、深部静脈で形成された血栓が血流に乗って肺動脈を閉塞し、急性・慢性の肺循環障害を招く病態です。一般的にはエコノミー症候群として知られていますが、特に手術後に多く発症します。その症状は重篤かつ致命的となりうる病態でもあります。肺血栓塞栓症予防のガイドラインでは、発症リスクレベル「小」には早期離床や積極的な運動、「中」以上には、下肢への弾性ストッキングの装着や間歇的空気圧装置を用いるなどの医学的管理を行うことを推奨しています。当院ではリスクレベル「中」以上の患者さんであって、早期離床が可能な患者さんなどを除く94%強の患者さんに、肺血栓塞栓症の予防対策を行っています。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1206 992 82.26
当院では、昨年度は約83%が2セット実施でした。抗菌薬を使用する際には、投与開始前に血液培養検査を行うことが望ましく、また偽陽性による過剰治療を防ぐため、血液培養は2セット以上の実施が推奨されています。当院では、今後もこの取り組みを推進し、より安全で適切な医療の提供に努めてまいります。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
437 332 75.97
近年、不適切な抗菌薬の使用により、薬剤耐性菌の発生や蔓廷が問題となっています。抗菌薬の適正使用のためには、正確な微生物学的診断が必要です。そのため、抗菌薬使用前に感染症の原因菌を特定するため、細菌培養を実施することが推奨されています。当院での感染症治療には、細菌培養を実施しにくい腹腔内感染症(胆のう。胆管炎、腹膜炎など)が含まれます。ただし、内視鏡的処置や手術が実施された際には、必要に応じ細菌培養を実施しています。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
153675 435 2.83
転倒・転落は、入院期間中に起こりやすい事故のひとつです。当院では、全入院患者に対して、転倒転落リスク評価を行い看護師やリハビリセラピストと協力して患者一人一人に適した入院環境を整えています。環境整備やスタッフの見守りを行い、発生率の低減に努めています。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
153675 8 0.05
転倒・転落の中には、骨折など治療の必要がある重大なもの(インシデント影響度分類レベル3b)も含まれます。当院ではこのような事故を防ぐため、患者のリスクに応じた環境整備や見守りを徹底し、重大なケガを未然に防ぐように努めています。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
980 980 100
予防的抗菌薬投与は、手術部位感染を予防するために使用されます。最も効果的な投与のタイミングは、手術開始前の1時間前から直前です。これにより、抗菌薬の血中濃度が手術中にピークに達し、感染リスクを抑えることができます。当院では、全身麻酔手術における手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬の投与率は100%です。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
90663 88 0.1
褥瘡(床ずれ)は、長時間同じ姿勢で寝ていることにより、皮膚やその下の組織が圧迫されて傷つき、ただれや潰瘍が出来てしまう状態です。褥瘡は、皮膚の損傷の深さによって段階的に分類されます。d2以上の褥瘡発生率とは、皮膚が浅い赤みを超えて、より深い褥瘡が新たに出来た割合を示す指標です。
・d1:赤みがある程度の状態(皮膚表面のみ)
・d2以上:皮膚の内側(真皮)まで傷ついた状態からそれより深い損傷まで
当院では、入院時より褥瘡リスクアセスメントを実施し、早期からの予防的ケアに取り組んでいます。全病床に褥瘡予防用のマットレスを導入しており、体位変換・体圧分散寝具の活用、スキンケアの徹底、栄養状態の評価を行い、多職種で情報共有しながら、他院で発生した褥瘡も含め、発生した要因を考え、再発予防と悪化がないように検討し適切なケアを実施しています。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
3583 2249 62.77
入院に際して患者さんの栄養管理の重要性は近年重要視されています。当院では入院早期から栄養スクリーニングとアセスメントを行う事で低栄養のリスクを早急に把握し、食事内容や形態、栄養補給法など多職種で支援を行っています。65歳以上の患者さんでは高齢者に特化した栄養スクリーニングであるMNA-SFを使用しアセスメントを行っています。ただし人間ドック(1泊2日)、短期滞在(1泊2日又は2泊3日)手術や検査等で介入の必要性が低い場合は未実施となっています。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
96633 4980 5.15
当院では、患者様の尊厳と安全を守るため、身体的拘束の最小化に取り組んでいます。身体的拘束とは、チューブやドレーンの自己抜去防止、転倒・自傷の予防、処置部位の保護などを目的に、やむを得ず行動を制限する対応です。当院では、身体的拘束を減らすための指針・マニュアルを整備し、今年度からは「身体的拘束最小化チーム」を発足。医師・看護師・リハビリスタッフ・介護職などが連携し、身体拘束率8%以下を目標に、代替手段の検討や環境整備を進めています。今後も、患者様が安心して療養できる環境づくりに努めてまいります。
更新履歴
2026.09.30
公開