診療科・各部門

PET-CT画像センター

PET-CT(アミロイド)検査のご案内

PET-CT(アミロイド)検査とは、アミロイドPET検査薬を使用し、アルツハイマー型認知症の原因と考えられているアミロイドβの脳内蓄積を診ることができる検査です。

アミロイドβ蓄積の有無や程度を調べることにより、認知症をより正確に区別・評価することが可能で、治療方針や治療薬の選択に役立つと考えられています。

なお、保険適応下で検査を実施するためには、以下の項目が必須となります。

  1. アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)または軽度の認知症が疑われる患者に対し、レカネマブ製剤の投与の要否を判断する目的でアミロイドβ病理を示唆する所見を確認する目的であること。

  2. 厚生労働省の定める「レカネマブ(遺伝子組み換え)」の最適使用推進ガイドラインに沿った検査依頼であること。

  3. 脳脊髄液(CSF)検査を行なっていないこと。

PET-CT(アミロイド)検査の予約等について

予約について

  1. お電話にて検査日を確定してください。

    TEL/FAX : 076-252-1438(PETセンター直通)

  2. 診療情報提供書をFAXしてください。

    PET-CT(アミロイド)検査申込書(診療情報提供書兼用)

    PDF形式
    Excel形式

  3. 診療情報提供書(原本)、頭部MRI画像CD-Rを患者さんにお渡しください。

当日の来院について

予約時間の30分前までに本館1階「紹介患者受付」までお越しください。

健康保険証またはマイナンバーカード、診療情報提供書(画像CD-R含む)をお持ちください。

患者さんの状態に応じて付き添いをお願いします。

費用について

検査費用は、3割負担の方で約45,000円、1割負担の方で約15,000円です。

注意事項について

検査当日の絶飲食は不要です。服用されているお薬も通常通り服用してください。

高額な薬剤を使用しておりますので、原則キャンセルはお断りしております。万一キャンセルされる場合は、前日までにPETセンターまでご連絡ください。

お問い合せ先

浅ノ川総合病院 PETセンター TEL/FAX : 076-252-1438(直通)

PET-CT(FDG)検査のご案内

「がん」の早期発見、適切な治療に貢献します。

PET-CT検査は、がんの性質を利用し「がん」を見つけます。身体への負担がほとんどなく、一度で全身をチェックできるという特徴を持っています。

当院では、2005年のPET-CT導入より15,800症例(2022年8月現在)を超える経験とPET-CTによるがんの早期発見から治療までの万全なフォローアップ体制を整えています。

PET-CT装置画像

GEヘルスケア社製

『Discovery MI.v AM edition』

半導体PET-CT

当院では全例で2回撮影法を導入しています。

2回撮影法の詳細は、『2回撮影法』をお読みください。

PET-CT検査とは

PET(ポジトロン・エミッション・トモグラフィー)=陽電子放出断層撮影法

がんの性質を利用してがんを発見

がん細胞は正常細胞に比べて増殖が盛んですので糖分を大量に消費する性質があります。PET-CT検査では、この特性を利用してガンマ線を放出するブドウ糖によく似た形の薬剤(FDG)をがん細胞に取り込ませ、FDGが集まる様子をPETカメラで撮影することで画像化し、がんの場所や広がりを知ることができます。

ブドウ糖を取り込んで増殖するがん細胞

がん細胞は正常細胞に比べ大量のブドウ糖を取り込んで増殖します

より高度な検査が可能

「PET装置」と「CT装置」を組合せた「PET-CT装置」はがんの有無だけでなく、正確な位置も診断できる最先端装置です。

PET画像とCT画像とPET-CT画像

PET画像のみでは、がんの解剖学的位置を把握するのが困難ですが、がんの形態を画像化するCTと組合せることでより高精度な診断が可能となります。

PET-CTの有用性

短時間で全身検索

短時間で一度に全身を検索できるので、他の検査と比べて大変に効率のよい検査といえます。

がんの良・悪性の鑑別

MRI検査やCT検査で分からなかった、がんの良性・悪性の鑑別の参考になります。

適切な治療の選択に有用

がんの広がりや転移を正確に診断できるので、適切な治療の選択に有用です。

治療効果の判定が可能

化学療法などの治療効果判定の参考になります。

早期発見・早期治療に役立つ

PET-CT検査では、思いがけないがんが見つかることがあり、早期発見・早期治療につながります。症状のない比較的早期に見つかるため、多くの方から支持されています。

PET-CT検査の限界

PET-CTと言えども、小さながん(特に1cm以下)では発見できないこともあります。FDG薬剤は炎症など、がん以外の病気にも集積することがあるため、他の検査が必要になることがあります。

PET-CTには、見つけやすいがんと見つけにくいがんがあり、万能ではありません。

PET-CT(FDG)検査の流れ

PET-CT検査は、準備も含めて2時間30分程度で終了します。検査終了後は普段どおりの生活ができます。

  1. 薬剤(FDG)を静脈に注射します。

  2. 全身に薬剤が十分行きわたるまで約1時間待ちます。

  3. PET-CT装置で撮影(約10分)します。

  4. しばらく休憩した後、再度撮影(2回撮影法)します。

検査前の注意事項
PET-CT検査

検査時間の5時間前は食事を摂らないでください。また、検査前日から検査前は激しい運動を避けてください。なお、糖分の入ってない飲料水は摂取していただいた方が良いです。

FDG(PET検査薬剤)の安全性について
FDG

薬剤の副作用も無く、被ばく量も体に影響のない安全な量です。体内に放射線を出す物質を入れますが、約1日程度で放射線の効果もなくなり、体外に排出されます。

PET-CT(FDG)検査に関するQ&A

  • Q
    PET-CT検査はどんな臓器のがんでも見つけることができますか?
    A

    必ずしも全てのがんを発見できるわけではありません。PETはブドウ糖の代謝を画像にしたもので、がんの種類・大きさ・時期により発見できないことも珍しくありません。肺がん・大腸がんを検出するのは得意ですが、早期胃がん・前立腺がんは比較的苦手です。

  • Q
    PET-CT検査で小さながんや早期のがんを発見できますか?
    A

    数ミリのがんが発見できることもありますが、一般的には1cm以上の大きさがあれば可能です。

  • Q
    使用する薬による副作用の心配はないのですか?
    A

    使用するFDGという薬はブドウ糖に似た形の放射線医薬品であり、副作用はほとんどありません。

  • Q
    検査による被ばくの心配はないのでしょうか?
    A

    全ての人は、大地や宇宙の自然界から年間2.4mSv(ミリシーベルト)の放射線を受けています。当院のPET-CTでは4~20mSvの被曝が予測されますが問題はありません。ただし、妊婦や授乳中の女性は検査を避けるべきでしょう。

  • Q
    PET-CT検査で問題が無ければ、他の検査を受ける必要はありませんか?
    A

    PETでも見つけにくいがんがあり万能ではありません。他の検査も必要となる場合があります。担当医にご相談ください。

  • Q
    胃内視鏡やバリウム検査が苦手です。PET-CT検査を受ければそれらの検査を回避できますか?
    A

    胃はPETの不得意な見つけにくい臓器の一つです。やはり胃内視鏡やバリウム検査は必要です。

  • Q
    PET-CT検査はがんの発見以外に利用できますか?
    A

    てんかんやアルツハイマー、虚血性心疾患などにも有効です。

  • Q
    PET-CT検査で異常が見つかったらどうすればよいですか?
    A

    まず、異常と言われた診断が何を意味しているのか他の検査で確認する必要があります。異常が見つかっても全てががんとは限りませんので、落ち着いて次に何をしたら良いか担当医に相談しましょう。

  • Q
    PET-CT検査にかかる費用はどのくらいですか?健康保険は適用できますか?
    A

    PET検査は 1)てんかん、2)虚血性心疾患、3)早期胃がん以外の悪性腫瘍について、一定の要件が満たされる場合にのみ保険適用が認められています。

    保険適用となる場合は、3割負担の方で約30,000円程度かかります。保険適用外の場合は自費診療となり、当院では85,800円(税込)からのお支払いとなります。

  • Q
    予約なしでも検査を受けることができますか?
    A

    特殊な薬を使用しているため、完全予約制となっております。

  • Q
    PET-CT検査を検診で受けることはできますか?
    A

    可能です。当院では85,800円(税込)からPET-CT検診を実施しております。
    当院のPET-CT検査コースは充実の4コースをご用意しております。

  • Q
    PET-CT検診を受けたいのですが、どうすればいいですか?
    A

    電話にてお申し込みを受け付けております。その際、連絡先などもお伺いします。

PET-CT(FDG)検査のご予約方法

PET-CT検診メニュー

コース名 コースの特徴 料金(税込)

PET-CT がん総合ドック

(一泊二日)

通常の一泊二日ドックにPET-CT検査を加え、全身の精密ながん検索を行う総合的なドックです。

また脳ドックを併用することによって、更に頭部領域の疾患(腫瘍、脳梗塞、動脈瘤、認知症)などの早期発見のための精密な検査が行えます。

(男性)

149,050円

150,150円 (2024年4月以降)

(女性)

160,050円

161,150円 (2024年4月以降)

PET-CT 検診コースA

(PET+腫瘍マーカー+内視鏡)(日帰り)

全身の疾患(特にがんの有無)についてのPET検査を行い、PET検査での弱点を補完する検査(内視鏡、腫瘍マーカー)を加えた日帰り検診コースです。

104,500円

105,600円 (2024年4月以降)

PET-CT 検診コースB

(PET+腫瘍マーカー)(日帰り)

全身の疾患(特にがんの有無)についてのPET検査及び血液検査(腫瘍マーカー)を行い、既に他の検査にてPET検査の弱点を補完する検査(内視鏡など)を行っている方にお奨めです。

90,200円

91,300円 (2024年4月以降)

PET-CT 検診コースC

(PETのみ)(日帰り)

全身の疾患(特にがんの有無)について、PET-CTをします。

既に他の検査にてPET検査の弱点を補完する検査(腫瘍マーカー、内視鏡など)を行っている方にお奨めです。

85,800円

86,900円 (2024年4月以降)

検査項目の一覧

検査項目の一覧 (2024年4月以降)

予約に関する注意事項

PET-CT検診は予約制です。必ずお電話にてご予約ください。

(浅ノ川総合病院 健診センター 電話 076-252-2101 FAX 076-252-9235)

PET-CT検査は保険適用に制限があります。健康診断目的のPET-CT検診では保険適用範囲外となりますので全て自費診療となります。

現在、通院されている医療機関がある場合は、まず主治医の先生にご相談ください。申し込まれる場合は主治医の先生よりご連絡いただき、検査予約をお受けいたします。

医療機関からのご予約方法

費用について

1)てんかん、2)虚血性心疾患、3)早期胃がん以外の悪性腫瘍について、一定の要件が満たされる場合に健康保険が適用されます。 保険適用の要件詳細は、『PETを依頼する外部医師の方へ』をお読みください。

保険適用となる場合は、3割負担の方で約30,000円程度となります。 保険適用外の場合は85,800円(税込)となりますので、ご注意ください(上記『検査コースメニュー』の料金をご参照ください)

お申し込み方法

お電話にてお問い合わせください。こちらから検査日時をお伝えします。

『PETを依頼する外部医師の方へ』をお読みになり、下記『FDG-PET/CT検査申込書(診療情報提供書兼用)』をダウンロード願います。必要箇所をご記入後、事前にPET-CT画像センターまでFAXにてお送りください。(浅ノ川総合病院 PET-CT画像センター 直通TEL/FAX:076-252-1438)

FDG-PET/CT検査申込書(診療情報提供書兼用)

PDF形式
Excel形式

PET-CT症例について

「肝悪性リンパ腫(治療法:化学療法 R-CHOP)」